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災害が起きた場合の集合避難場所を事前に家族間で決めておこう

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地震・土砂災害・洪水など大きな災害が起こる時、家族が全員一緒にいるとは限りません。

お父さんは仕事に、お母さんは買い物に、子供達は学校に…。

それぞれの方法で避難したけれど、いざ落ち着いて家族に会おうとしても会えなくて困ったという話を東日本大震災の時にたくさん聞きました。

みんなバラバラな場所にいる場合で被災しても、集合場所・避難場所を決めておくだけでいち早く家族と会うことが出来ます。

この記事の内容

  • まずはそれぞれが避難する
  • 指定緊急避難場所と指定避難場所の違い
  • 避難場所の検索
  • 新型コロナの影響で避難場所の収容人数に変化が

 

まずはそれぞれが避難する

どんな場所にいても、まずは避難。

自分の身は自分で守ることが大切です。

自宅にいる祖父母は避難したかしら…

遊びに出かけた子供たちはどこにいるんだろう…

せっかく避難しかけても、家族のことが気になって確認をしに戻って亡くなるのは、本当にいたたまれません。

 

三陸地方に伝わる言葉「てんでんこ」

東日本大震災後、『「津波てんでんこ」という掛け声で全員が命を取り留めた』−−というニュースを目にしました。

過去にいくども甚大な津波被害にあってきた三陸地方に伝わる言葉「てんでんこ」には、「各自」「めいめい」の意味があります。

「津波てんでんこ」=「自分の命は何としても自分で守れ」

三陸地方では過去の地震や津波の際に、家族や知人を助けにいったことで避難が遅れ、多くの死傷者が生まれてきました。

そのため「津波てんでんこ」には、大地震が起きたら取るものも取らずに、各自てんでバラバラに高台に逃げることで、結果として全員が助かるという意味が含まれているそうです。

 

建物の中にいたら、まずは障害物のない外に逃げる。

津波の危険性がある場合はいち早く高台に逃げる。

命あってこそ、です。

「てんでんこ」の言葉を忘れずに、まずは各々が避難を第一に考えましょう。

指定緊急避難場所と指定避難場所の違い

避難場所がどこにあるか調べる前に、避難所にも違いがあることを知っておきましょう。

 

指定緊急避難所 とは

津波、洪水などの災害による危険が切迫した状況で、住民らの生命の安全の確保を目的として住民が緊急に避難する避難先です。

指定避難所 とは

災害の危険性があり避難した住民らが、災害の危険性がなくなるまで必要な期間滞在し、または災害により自宅へ戻れなくなった住民らが一時的に滞在することを目的とした施設です。

 

避難場所の検索

災害時それぞれが避難し、バラバラにはぐれた家族と再開するために、まずは事前に避難場所や集合場所を家族で決めておきましょう。

 

国土地理院 指定緊急避難所データ

https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/hinanbasho-menseki.html

まずは避難場所がどこにあるのかを調べなければなりません。

そんな時に便利なのが、国土地理院の指定緊急避難所データです。

 

指定緊急避難所データの検索方法

指定緊急避難所データの検索方法を説明します。

HPを開いたら、緑色で囲まれている地理院地図で見るをクリック。

 

地図が表示される前に、免責事項・ご利用上の注意が出てきます。

スクロールしながらよく読んだ後、OKをクリック。

 

左側の地図の種類の中(洪水・崖崩れ、土石流及び地滑り・高潮・地震・津波・大規模な火事・内水氾濫・火山現象)から見たい避難所の種類をクリック。

 

地図はドロップ&ドラッグで見たい場所を移動します。

自宅や学校・職場の周辺の避難所を探す場合は、拡大(+)と縮小(−)で調節します。

 

地図を拡大していくと、非常口の人のマークがたくさん出てきます。

非常口の人のマークをクリックすると、情報が出てきます。

情報の内容
  1. 建物の名前
  2. 建物のある住所
  3. 対応している災害の種別

 

新型コロナの影響で避難場所の収容人数に変化が

国土地理院の緊急避難所データで、避難所の場所を知ることが出来ました。

一時的な集合場所として調べるだけならそれだけでいいのですが、自宅に被害が出て避難所での生活をしなければならない場合を想定しているのなら、もう少し調べる必要があります。

 

それは、各避難所の収容人数です。

新型コロナの影響で3密にならないように、感染防止のために以前より広い生活空間を確保する必要が出てきました。

避難場所によっては収容人数が5割減・8割減など、今まで以上に避難所に入れる人数が限られてしまいます。

第一候補の避難場所が満員の場合を考えて、第二・第三候補の避難場所も頭に入れておいた方がいいかもしれませんね。

集合避難場所●●交流センター

きっと入れるだろうと事前に1つの避難場所しか話し合っていなかった場合、それ以外にどこに避難所があるのか調べ直すところから始まり、手間がかかります。

集合避難場所●●交流センター
上記の避難場所に入れなかった場合の第2候補△△小学校 体育館
第3候補■■中学校 体育館

避難場所に行くのが他の人より遅くて既にいっぱいになってしまっていたり、3密の影響で当初考えていた避難場所に入れなかった場合を想定して、第2候補・第3候補の避難場所も事前に話し合っておくと安心です。

ただでさえ疲弊しているであろう時に、遠くの避難所まで行くのは大変です。

第2候補、第3候補の避難所は出来るだけ近隣にある避難所がベストだと思います。