今回は農家さんに教えてもらった、市販の納豆を使った食べられる肥料の作り方を紹介します。
- 化学肥料をあまり使いたくない方
- 少量だけ肥料が欲しい方
にぴったりの有機肥料になっています。
全部食べられるものばかり!納豆菌の有機肥料の材料
- 納豆
- 無調整豆乳
- 黒砂糖(さとうきび100%で出来たものが望ましい)
以上3つの材料で作りことができます。
今回はスーパーで購入できる黒砂糖(加工糖)を購入しました。
原材料名を見るとわかりますが、加工糖は『さとうきび100%』ではありません。
今回購入した黒砂糖(加工糖)の原材料は、
- 原料糖
- 黒糖(沖縄産黒糖50%)
でした。
納豆菌をしっかりと発酵させたいのであれば、さとうきび100%の黒砂糖を使用してください。
(↑)こんな感じの、さとうきび100%の黒砂糖です。
少量作る場合 | |
材料 | 分量 |
納豆 | 3パック |
無調整豆乳 | 200ml |
黒砂糖 | 10g |
大量に作る場合 | |
材料 | 分量 |
納豆 | 3パック |
無調整豆乳 | 1L |
黒砂糖 | 50g |
※黒砂糖の分量は、無調整豆乳の量に対して5%の量になります。
納豆菌のご飯が豆乳と黒砂糖です。
納豆の量に対して、豆乳と黒砂糖の量が多ければ多いほど、納豆菌がより活発になるそうです。
材料を揃える際に気になること
[qa-box01 title=”納豆や豆乳もメーカーや原料にこだわった方がいいの?”]納豆や豆乳はどのメーカーのものでも大丈夫。
何なら、割引されているものでも十分に使用出来ます。[/qa-box01]
[qa-box01 title=”納豆の賞味期限が切れてしまっているものは使えないの?”]実は初めて作った時に、賞味期限から1ヶ月以上たった納豆(冷蔵庫保管)を使用しました。
多少の発酵の弱さはあったように感じますが、納豆菌は生きていたようで発酵し、問題なく使用することが出来ました。[/qa-box01]
食べられる材料のみ!で作る、納豆菌の有機肥料の作り方
それでは納豆菌由来の肥料の作り方を紹介します。
STEP① 黒砂糖を鍋で溶かす
5%の量の黒砂糖を鍋に入れたら、水(分量外)を入れて火をつけます。
黒砂糖が溶けるまでかき混ぜ、すべて溶けたら粗熱が冷めるまで置いておきます。
分量外の水の量は、黒砂糖が溶けきるくらいの少量で構いません。
STEP② 納豆を細かくする
フードプロセッサーなどを使用して、納豆の粒々を無くします。
我が家ではいつも、ミキサーを使用しています。
納豆だけだとミキサーがうまく回りません。
納豆を入れた後に、豆乳を少量入れてミキサーを回すとキレイに粒々が無くなります。
ミキサーをかける時間は、納豆の粒々が出来るだけなくなるまでです。
STEP③ ペットボトルに入れる
黒砂糖を溶かしたものの粗熱が取れたら、黒砂糖・納豆・豆乳をペットボトルに全て入れます。
- 豆乳が200mlであれば500mlのペットボトル
- 豆乳が1Lであれば2Lのペットボトル
を用意しましょう。
STEP④ 振って混ぜる
均等に混ざるように、ペットボトルの蓋を占めて、数回シェイクします。
ペットボトルの蓋を緩めて、1〜2日常温で置いておくと完成です。
納豆菌は生きているので、発酵をし続けます。
そのためペットボトルの蓋は必ず緩めておきましょう。
ペットボトルの口に、乗せておくだけでも十分です。
蓋を緩めると、シュッと空気の逃げる音がしますよ。
生きている肥料!納豆菌肥料の使い方
肥料の出来上がりは、プシュッという発酵した音。
冬場でも1〜2日すると納豆菌が発酵してきて、肥料として使うことが出来ます。
今回作った納豆菌肥料は原液なので、希釈して使用します。
どれくらい水で薄めるかというと、
使用する納豆菌肥料に対して、水1000倍
ものすっごく薄めて使用します。
- 少し濃度が濃くなった
- 目分量で大雑把に入れてしまった
ような場合でも、納豆菌肥料は肥料焼けを起こしません。
通常の液肥と同じように扱って大丈夫です。
また、ペットボトルに入れたまま常温で放置しておくと、層に分かれて分離することもあります。
そのまま置いておても問題ありませんが、気になる方は必要な分だけ作るのがいいと思います。